7/10 自転車と原付の(小)冒険 大原三千院編


友人のT君に誘われて大原の山を登ってきました(^u^)
夜の12時過ぎに連絡が来て「どっか行こう」という曖昧なお誘いに、正直私は乗り気ではなかった。
だがここで断ったら彼が拗ねてしまう。そして拗ねた彼はとてもめんどくさい。というわけで自転車にまたがり出発した。
最初、T君は河原に行こうと言っていたので鴨川でも行くのかと思って後を追っていたのだが、気づいたらを登りだした。
上り道はとてもつらい。熱い、苦しい、痛い(主に)
そしてぜーはー言いながら登る私を尻目にニヤニヤと笑いながら原付で並走するT君……殴り飛ばすぞ。
山道を登り続けること30〜40分、ついにファミリーマート大原三千院店に到着。
朦朧としながらベンチにへたり込み、T君におごってもらったコーラを一気に飲みほした。真っ黒な液体が体に流れ込み、そのまま血管を通り体の隅々まで循環していく……そんな感覚に浸りながら一息ついていると、

にゃー!?猫なのにゃ!!実家で2匹も猫を飼っているT君、猫を飼ったことはないが大好きな私……さっそく接近を試みた。
するとこやつはとても人懐っこい猫で、躊躇なく膝上に乗ってきた。
普段私達二人は猫に接近しては逃げられるということを繰り返しているので、この警戒心の無さは新鮮だった。
私はこやつに「にゃあたん」という名前をつけた。
T君はファミリーマートで猫缶を購入し、それをテーブルに置いて二人と一匹で腹ごしらえとなった。
黙々と猫缶をむさぼる猫の姿に「ウマイウマイウマイ……」「マグロウマイナァー」と昔見たしゃべる猫の映像を思い出しながらアテレコする男二人。
その後もずっと膝に乗り続ける猫、そのままうとうとしだしてしまった。
なんとまあ、かわゆい奴なのだ。あざといまでの可愛らしさだった。
そのまま静かに寝かせてやりたかったが、時間はもう夜中3時を回ろうとしている……
家に連れ帰って、飼ってしまいたいという欲が二人の中で猛烈に膨らんでいったが、どこかの飼い猫だという可能性も否めない。
僕とT君は泣く泣く膝から猫を降ろし、お別れをしたのだった……(連れて帰るかと思い始めて1時間以上経過していた)
特にT君は本気で飼うつもりだったらしく、結構悲しそうだった。

帰り道は下りが多いので、行きの半分くらいの時間で帰れた。
弱虫ペダルに影響され、走りながらスニッカーズを食べていたらT君に鼻で笑われてしまった。
部屋についてみると上から下まで汗でぐっしょぐしょ……
河原で穏やかに過ごすと思っていたのにこんな仕打ち……しかしにゃあたんに出会えたのだから大原に行こうとしたT君の決定は正解だったと言えるだろう。
もしにゃあたんがいなかったら……いや、考えるのはよそう。